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ミヌースさんです。六壱朗さん。
ネコ好きな皆さんに映画の紹介をします。もちろんネコの出てくる映画ですが、かつてここまでたくさんのネコが登場する映画があったでしょうか。


「ネコのミヌース」と、いうオランダ映画がそれです。原作は1970年に出版された童話。






夜の街を彷徨う一匹の雌ネコがいます。名前はミヌース。彼女がひょんなことから人間の姿になってしまう場面からお話は始まります。
カリス・ファン・ハウテンというすこぶるスタイルのいい女優が演じているミヌースさん、大変可愛らしいです。牙を剥いたり、犬を見ると木の上に飛び上がってしまったり、揺れる紐状のものに飛びついたり、ニシンのためならいかなる労苦も厭わなかったり、テーブルの下に隠れたり、親愛の情を示すときにはすりすりしたり・・・と、極めてネコ女なキャラクターにニヤリとさせられます。なぜか緑色をこよなく愛し、ファッションは鮮やかなグリーンで固めているのですが、これがまたイカス。


そんで人間化してしまったミヌースさんは、気弱な新聞記者のティベという男性に出会います。ガレッジセールのゴリをヨーロピアンにしたような俳優が演じているのですが、この気弱ないいヒト、好演です。ゴツイのに。突然家に入り込んできたネコ女をさん付けで呼んでしまうほどいい人です。
ミヌースさんはネコ社会の情報網を使い、ティベに新聞記事のネタを提供する代わりに、彼の家に居候することになります。


元ネコと人間の暮らしはコメディチックに噛み合わなかったりするんですが、二人はいいコンビとして特ダネを次々ゲットしていきます。歴史ある美しいヨーロッパの町並みを徘徊する猫たちの情報網の広さは人間の比ではありません。ティベのアパートの大家の娘ビビ(小学生)も仲間に加わり、三人は楽しい日々を送ります。バックミュージックがフレンチポップっぽくてノリノリ。サントラが国内で出てないのが残念です。「テキーラ」のカバーとか最高でした。
わかりやすく早い展開と、ネコ女ミヌースさんの可愛らしさ。三分に一回は登場するネコたち。猫好きならずともニヤリニヤリとしてしまう楽しい映画です。


中盤、ミヌースさんは動物好きで通っている町の名士エレメートさんが、ネコをひき逃げしたことを仲間ネコから知らされます。
これに対し、ティベは早速記事に書くのですが、町の人々はそれを信じないばかりか、ティベを嘘つきだと罵ります。
実はこのエレメートさんがとんでもない野郎で、町民からの信頼を得るために猫好きのふりをしていながら、本性は大の動物嫌い。ネコたちに酷いことをしています。
ティベとミヌースさんとビビ。そして町のネコ連合は、エレメートさんの本性を暴くべく立ち上がります。
果たしてエレメートさんの正体を暴くことは出来るのか?ミヌースさんはネコに戻ることが出来るのか?
結末はけっこう意外なつくりになっております。


ネコが人間になってしまう、という題材は、実は表現するにむつかしいものだと思います。人間が動物の気持ちを想像するとき、そこにはどうしても、人間独特の思い込みやエゴが多々入り込みがちだからです。
ですが、このお話が人間からの視点のみにとらわれた、独善的な作品になり下がっているとは、僕は思いませんでした。原作の童話と、ミヌースさんのキャラクターが大変よく考えられているからでしょう。
うちのコがもし人間だったら・・・というのはネコと暮らしている人なら一度は考えたことがあることだと思いますが、この映画はそこらへんに上手にリアリティを与えることに成功した映画だと思います。


愉快痛快、可愛くて楽しい映画です。
見るときっとしあわせな気持ちになれると思います。僕はなりました。
しかしよく、こんなたくさんなネコで映画が撮れたものだと感心したもんです。
ちなみにミヌースさん、世界各地で多数の賞を受賞しています。本国では100万人を動員したらしいんだぜ。


    * オランダ映画祭
           最優秀作品賞
           最優秀女優賞
    * 2002年 モントリオール国際子供映画祭
           最優秀作品賞
    * シカゴ国際子供映画祭
           最優秀国際映画部門・子供審査員賞


六壱朗さんはネコのままでいいですよ。
---はい。


猫アルバムです。六壱朗さん。
六壱朗さん、猫にまつわる音楽を集めてセットリストを作ってみました。
---ぬむ?
これジャケット表。紙ジャケットのイメージで。



そんで裏。後姿撮れてたらよかったね。



1. Three Cool Cats / The Beatles
2. Stray Cat Strut / Stray Cat
3. My Name is Blue / 小島麻由美
4. I am a Cat / 少年ナイフ
5. Black Cat White Cat / No Smoking
6. Cat was Dead / Blankey Jet City


Three Cool Catsビートルズが初期のマッシュルーム時代にカヴァーしてたロカビリー。3人のカワイコちゃんを猫に例えた歌だと思う。のんきなロカビリー。


Stray Cat Strutはロカビリーの王子様、ブライアン・セッツァーの率いるストレイ・キャッツのテーマソング。ちなみにかーちゃんはこんなオモチャを持ってます。いじるとStray Cat Strutが流れます。

strutっていうのは気取って歩く、とかそういう意味。気取って歩くロカビリー猫ソング。とーちゃんバカだから写真のstrutのつづり間違えた。


My Name is Blueはドゥーパップの歌姫、小島麻由美のミニアルバムから。
こんなジャケット。

この猫の名前がブルーなのでしょう。
ジャケットにピンと来た人は即買いをオススメします。この人のジャケットはいつも可愛いけど、歌もジャケットそのまんまのおいしさです。ガーリー・オブ・ガーリー。ツイストNo.1。


I am a Cat少年ナイフの歌。少年ナイフは女の子のスリーピースバンドで、日本より海外の方が人気があるみたい。オモチャみたいな楽しい楽曲が多いんだけど、確かなロックの地力に裏付けられてる。楽しいロックンロール。他にも、Catnip Dreamいう曲も演ってる。猫好きなんだろうなあ。


Black Cat White Catは、エミール・クストリッツァ監督の最高のお祭り映画「黒猫白猫」のサントラから。生きていることが楽しくてしかたなくなる映画です。猫登場率はそうでもないけど。
実は演奏しているのは監督自身が率いるバンド。ロックと民俗音楽が混じり合って、どでかい太陽を爆発させる。楽しすぎる。


最後にCat was Deadは伝説のロックバンド、ブランキー・ジェット・シティのファーストアルバムのどぎもを抜く一曲目。猫が死んだことの悲しみを凄まじい迫力で歌うんだけど、デモverでは「あっちゃいけないことさ」という歌詞で歌ってた。
この人の歌は優しくて、悲しくて、厳しくて、凄まじくて、強くて、かっこよくて、愛おしい。
歌の中で死んでしまった猫は、その後、vo/gの浅井ベンジー健一様の世界観の中に、姿や形を変えて生き続けているんじゃないかなぁと僕は思うんです。本人も猫飼ってるそうです。ちょっと前にこんなアルバム二枚出したね。




以上!over!!
---長ぇーよ。
大好きな曲に限定すると、意外と少なくてミニアルバムになっちゃっいました。
杏里の「キャッツアイ」も入れようと思ったけど、どっちかというとあれはレオタードの歌だ。
「猫踏んじゃった」も曲だけなら好きなんだけどなぁ・・・タイトルがなぁ・・・。
---踏まれないぞ。



リサ・ローブです。六壱朗さん。



この猫好き悩殺ジャケットのCDが発売されたのは、確か1995年前後だったと思います。当時少年だった僕ははじめてジャケ買いをしました。この最初のジャケ買いがオオアタリだったため、その後暫くジャケ買い癖が直りませんでした。


リサ・ローブはこのアルバム「tails」でデビュー。68年生まれ。
彼女の特徴は、なんと言っても大きなべっこう型フレームのメガネ。このべっこうメガネのフレームが、何しろデカイ。おしゃれメガネ?なんぼのもんよ?と言わんばかりのメガネなのですが(私物かなあ)、それがものすごく似合ってました。キュートでありながら、他社に左右されない強い意思を感じさせる風貌もまた、少し猫っぽいかも。


全曲はアコースティックを基調にした聴きやすいアルバムです。旋律がとても美しく情緒的なメロディなのですが、彼女の歌声の強さがところどころをピリリと引き締めていて、甘ったるくなりすぎていません。女性的な強さと情緒を兼ね備えた絶妙のバランスだと思います。歌声の幅も広く、囁くようなイントロから入って、途中一気に盛り上がる構成がおいしい。
リサのデビューの経緯は少し変わっていて、このアルバムにも収録されている[stay]という曲が映画「リアリティ・バイツ」に使用されたところ全米一位の大ヒット。レコード会社はこぞって当時まったくの無名だった彼女との契約に走り、結局ゲフィン・レコードが契約しました。
多分、「tails」に収録されているのは、ブレイク前に書き溜めた曲が多いのでしょう。全アルバム通しても、気負っていない自由な曲ばかりです。そこがステキ。


少年だった頃、僕はロッキンオンやなにやらの雑誌から情報を得て、当時紙面で流行っていたオアシスやブラーやエラスティカなんかを聴き始めていたのですが、それよりも適当にジャケ買いしたこのアルバムのほうがずっと数多く聴いているように思います。
全体通してハズレ曲がないというせいもありますが、「tails」にはなんか不思議な魅力があって、気が付くとなんとなく聴いてしまうんです。
気が付くとなんとなく聴いてしまっている。これはすばらしい。

このアルバムと、続く「fire clacker」は全米ゴールドディスクに選ばれています。
ところで、リサ・ローブのキャリアでこのアルバムだけ名義が「リサ・ローブ・アンド・ナインストーリーズ」。米作家のサリンジャーが「ナイン・ストーリーズ」という短編集を出版されてましたが・・・。それで「tails」というタイトルは「tales(物語る)」と、猫のジャケット「tails(尻尾)」をかけているのかなあ?

歌おう六壱朗さん。
こちらでも音源聴けますよ。↓

http://www.myspace.com/lisaloebmusic


村上春樹です。六壱朗さん。
本年度のノーベル賞候補に挙がっていた村上春樹氏は猫と関わりの深い小説家です。
作品にはたびたび猫が登場し、翻訳家としてもアーシェラ・ル・グウィンの「空飛び猫」シリーズ三部作の翻訳を手がけておられました。小説家デビュー前に経営していた喫茶店の名前も飼っていた猫にちなんで「ピーターキャット」。以来、現在に至るまでずーっと猫と暮らしておられます。エッセイ「村上朝日堂」シリーズでは、しばしば猫たちとの生活について、のんきな筆調で綴られているのを楽しむことが出来ます。
氏の小説の主人公は殆どおしなべて人付き合いが希薄であり、どちらかといえば自らの生活ペースと規範に則って行動するという性格。その周囲の目を気にしない徹底したマイペースぶりは、なんとなく猫のそれを思わせます。

氏の小説で、印象に残っている猫の場面が幾つかあります。
まずは「羊をめぐる冒険」で、いわしという名の目脂のたまりやすい老猫がおならをする場面。猫もおならするのか、とこれを読んで知りました。うちの六壱朗さんがしたのはまだ聴いたことありません。
次に「ねじまき鳥クロニクル」において行方不明だった猫が帰ってくるエピソード。主人公夫婦の旅は、行方不明になった猫を探しにいくことに導かれ、猫がひょっこり帰ってくることで一度帰結します。重厚で、迷宮的で、静かなる混乱と陰惨さを持ったこの不思議な物語の中で、猫だけが飄々と自由であり、主人公の妻は最後にこの猫のことを「私たちの間で生まれたよいしるし」と手紙に書きました。混濁した物語の中の、ひとつの着地点でした。。
最後に、「1973年のピンボール」において、物語の善き父性、中国人バーテンのジェイが自分の飼っている猫が理由もなく手を潰された、と副主人公の鼠に語るシーン。なぜ猫の手なんか潰さなくちゃいけないんだ?とジェイは言います。

氏の小説は、理由もなく猫の手が潰されるという理不尽な陰惨さと、猫が日向の中で主人公たちの膝に乗ったりおならをしたりする和やかさの狭間を振り子状に巡りながら、深く深く潜りその奥行きを探求する構造に思えます。多分、われわれの世界もまたその狭間にあるのでしょう。
ですが、物語の中の猫たちも、六壱朗さんも、たいていの場合、そんなの関係ないよと言わんばかりに、ぽかぽかとした陽だまりの中で眠っています。それでいい。それがいい。と、僕は思います。
ねえ、六壱朗さん。

---ふむー。

ふむ壱朗さん?